1996年9月19日撮影

毎年、秋の彼岸に入ると、待っていたかのようにヒガンバナが咲きます。この写真は錦帯橋と、その上流に架かる錦城橋の間の土手です。

しかし、この場所の花は過去のものとなりました。河川整備のため、自然に堆積した土の堤防を削り、割石とコンクリートで固めてしまいました。何もかも人工的に小奇麗にするのが整備であるとは、決して私は思いません。少なくとも歴史の重みが感じられる錦帯橋には、自然を生かした景観こそがふさわしいと考えるのは私だけでしょうか。

撮影データ:ホースマンVH、スーパーER90mmF5.6、f22、1/2秒、C-PL、RVP